紳士服飾大辞典−エ(DICTIONARY_e_OONISHI)
インデックス


エアー・フォース・ルック(airforce look)
ウォー・ルックのひとつで、エアー・フォース、つまり空軍の服にヒントを得て作られたもの、またそのまま一般のカジュアル・ウエアーとして用いること。アーミー・ルックにかわるものとして出てきた。


エイビエイター・ジャケット(aviatar jacket)
大きな衿、斜めジッパー、フロント・ジッパー、ポケットを特徴としたウエスト丈の短い上着。衿に毛皮を付けたり、ショール・カラーボタン・フロントにするなど、そのデザインの変化は多い。飛行機乗り愛用のジャケットだったが、今ではオートバイ・ライダー達によく着られている。


エクリュ(ecru)
ベージュに似た淡黄色。


エコロジー(ecology)
「生態学」を意味する言葉。過度な文明発達と自然破壊が背景になって見直されてきたもので、ファッションに与える影響も大きい。ジーンズはこのようなブームの象徴であるとのとらえかたもある。


エジプティアン・コットン(Egyptian cotton)
上質のコットン地で一般にエジプト綿と呼ばれるもの。もともとエジプトで栽培された綿の実から作られていたことから、この名がある。同質のものにアメリカ・シーアイランドがある。


エスカイア・ノット(Esquire knot)
ネクタイの結び方の一種でセミ・ウインザー・ノットの別称。その昔アメリカのメンズ・マガジン「エスカイア」が紹介した結び方といわれる。


エスニック(ethnic)
「人種(種族・民族)的な」、また「異邦人の、異教徒の」という意味。ファッションにおいては、民族衣装、あるいは民族衣装にデザイン・モチーフを得たルックスをさす。フォークロアにかわって用いられる。


エスパドリーユ(espadrille)(仏)
もともとはフランスのバスク地方で使われていたわらじ風のサンダルのことだが、現在では縄底のリゾート・サンダルのことで、「エスパドリエ」とも呼ぶが、英語式に発音すると「エスパドリル」となる。


エターミン(etamine)(仏)
旗やこし布に使う、薄い平織りコットン地。この粗末な素材にプリントをのせて「プリント・エターミン」と呼び、ファッション素材として扱うことがある。


エッグ・トウ(egg toe)
靴の爪先型のひとつで、卵のような丸みをおびた形のもの。


エッグプラント(eggplant)
紫のなかでも茄子(なす)の色に似た紫をいう。


エドワーディアン・ルック(edwardian look)
イギリス国王、エドワード7世の時代に流行したロマンチックなデザイン。衿は大きなボナパルト・カラーダブル・ブレステッドで肩幅は狭く肩先が盛り上がり、長い上着丈でシェープド・ラインが特徴として見られる。


エナメル(enamel)
光沢のあるエナメル革を使って作られたもの。礼服用の靴。スリッポン・タイプのものに多く使われている。


エフ・アイ・エム・ティ(FIMT)
フェデレーション・インターナショナル・オブ・マスター・テーラーズ(Federetion International of Master Tailors)の略称。国際高級テーラー連盟のことで、ヨーロッパ主要国のテーラー団体、エフ・エム・エヌ・ティ FNMT(全国高級テーラー連盟)が母体となっている。年一回、各地でファッション・ショウによる新作発表を行い、世界のカスタム・テーラーに強い影響を与えている。


エフ・アイ・ティ(FIT)
ファッション・インスティチュート・オブ・テクノロジー


(apron front)


エポ−・レット(epau lette)
肩章のこと。トレンチ・コ−トジャケットの肩に多く見られる。


衿腰(えりこし)
ドレスシャツ、スポ−ツ・シャツなどで、衿をか折りかえした内側の部分をいう。服のデザインによってこれが高低する。また、外側の背中の部分の高さのことは「衿越」と呼んでいる。


エルボ−・パッチ(elbow patch)
スポ−ツ・ジャケットやセ−タ−の袖の肘(エルボ−)に付けられている当て布のこと。革で作られることが多く、機能的な面よりもアクセントとして付けられていることが多い。


えんびふく(燕尾服)
夜間の正礼装として用いられる礼服のこと。公式レセプション、観劇、結婚式などに着られることになっているが、現在では宮中の公式行事、クラシック音楽のコンダクター(指揮者)の服装以外に、見る事はめったにない。ダブル・ブレステッドで6ボタン、衿はピークド・ラベル、ウエストに切り替えがとられ、一見、ツバメの尾に似ていることからこの名がある。生地は黒、時としてミッドナイト・ブルーのドスキン、カシミア、上質のウーステッドなどを用いる。ベストは白ピケでダブルもしくはシングル・ブレステッド。トラウザーズは上着と共生で仕立て、左右の脇線に側章が2本飾られる。男性の最高の盛装であるだけに、アクセサリー類も最もシックなものが選ばれている。


エンブレム(emblem) 画像(photo)
「紋章」のこと。ブレザーの胸ポケットに飾る縫い取りで、俗にワッペンと呼ばれる。


エンブロイダリー(embroidery)
刺繍、縫い取りのこと。これをアクセントにした「エンブロイダリー・ジーンズ」は人気を集めている。また横須賀あたりのスーベニール・ショップではツートン・ジャンパーの背中に富士山や鷹など日本的な派手な刺繍を入れ、一部の若者たちにもてはやされている。


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