紳士服飾大辞典−ホ(DICTIONARY_ho_OONISHI)
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ボイル(voil)
細い糸で織られた平織りの薄地織物。目が荒く透き通った感じが特徴でこれでシャツを仕立てるとシースルー効果抜群である。


ポインテッド・エンド・タイ(pointed end tie)
先端が三角にとがったネクタイのこと。ごくオーソドックスな形であるるまたバタフライ・ボウで両端が三角になったものもこの名で呼ぶが、特にポインテッド・エンド・ボウの名称を付けることもある。


ポインテッド・トウ(pointed toe)
靴の爪先のデザインで、先端のとがったものをいう。極端にとがったものは「イタリアン・カット」と呼ばれたが、現在はイタリアのそれもラウンド・トウ・タイプに変化している。


ボタン・ダウン・カラ−(button down collar)
シャツの衿型の一種。衿先を身ごろに付けらたポタンでとめるタイプのもの。アイビ−・ワ−ドロ−ブには欠かせないもので単純にボタンを付けるのではなく、適度なカ−ブを描くシャツカラ−が必要とされる。後衿にボタンが付く場合もある。ボタン・ダウン・マンはアイピ−・リ−グ校を卒業したエリ−ト・ビジネスマンのみにあたえられる敬称ともなっている。


ボタン・アップ・カラー(button-up collar)
シャツの衿型の一種で、衿の両先に持ち出しがつけられ、スナップ・ボタンなどで両衿先を留める形にしたもの。タッブ・カラーの一種である。


ボタン・フロント(button front)
前開きをボタン留めとしたものの総称。


ボタン・ホール(button hole)
ボタン穴のこと。穴かがりはボタンホール・アイレット buttonhole eyelet、ボタンホール・ステッチ buttonhole stitchという。また、イギリスではボタン穴にさす飾り花をこの名称で呼ぶことがある。


ボタン・ワン・ダブル(button one double)
ダブル・ブレステッドの背広上着などで、6つボタンの下ひとつがけとなっているデザイン。1920年代のボールド・ルックによく見られる型で、衿が大きく折り返り、Vゾーンも比較的広くなる。最近のソフト・スーツにによく見られる。


ボックスプリ−ツ(box pleat)
「箱ヒダ」のこと。向きのちがう折り山が向き合うような形になったプリ−ツのこと。これを逆にしたのがインバ−テッド・プリ−ツである。


ボトル・グリーン(bottle green)
深い濃色のグリーン。ボトルは瓶を意味し、ちょうど緑色の瓶の色から連想されたもの。これより少し浅い感じの色はモス・グリーンでありイングリッシュ・レーサー・グリーンの別称がある。


ボトル・シェープド・タイ(bottle shaped tie)
瓶型のネクタイ。フロントの真ん中で、ちょうど、瓶のようにふくらんだもの。


ボナパルト・カラー(Bonaparte collar)
衿型の一種。立ち折れのカラーと大きく返ったラペルをもった大型の衿型のこと。ナポレオン・ボナパルトが着た軍服から生まれたといわれ、「ナポレオン・カラー」「ナポレオニック・カラー」などの別称がある。エドワーディアン・ルックのジャケットの衿型、コートの衿型によく見られるデザインである。


ポプリン(poplin)
横方向の畝を特徴とする目のつんだ平織り物をさし、綿ポプリン(ブロードクロス)、絹ポプリン、ウール・ポプリンなどの種類がある。


ホームスパン(homespun)
「家で紡がれた」の意で、ざっくりとしたハンドメード手織りの感覚を大切にしたツイードの一種。厳密な意味においては、手織りスコッチをさす。


ボーラー(bowler)
「山高帽子」のこと。ダービー・ハットの別称。堅いフェルト製で、イギリス紳士の代名詞ともなっているもの。


ポーラー(poral)
太い強撚糸から作られた平織りウーステッド地。盛夏用のスーツなどに用いられたが、最近は春・初夏用になりつつある。


ホリゾンタル(horizontal)
水平の意味。ホリゾンタル・ストライプは水平の縞、つまりヨコ縞のことになる。対して垂直のそれは「バーチカル vertical」である。


ホリゾンタル・カラー(horizontal color)
シャツの衿型の一種。衿の開きの角度がほとんど水平まで大きく開いたタイプのもの。


ボールド・ルック(bold look)
1920年代から1930年代にかけて、アメリカのシカゴを中心に流行した背広のスタイル。すべてボールド(大胆)なデザインを取り入れ、男性的な雰囲気をかもしだしている。その後、20年ごとの周期で復活している。


ポロ・セーター(polo sweater)
ポロ・シャツのデザインを取り入れてセーターにしたもの。


ボーン・カラー(bone color)
骨の色、つまりオフ・ホワイトの別の呼び方。


ポンチョ(poncho)
首元にスリットを入れたかぶり式のルーズな衣服。防水布などを使って合羽型に仕立て防寒コートとして使われる。もともとは南米アンデス山地に住むインディオたちの織物の名称であり、それで作ったかぶり式の衣服をスペイン人が誤り伝えたものである。単純で原始的な衣服形式のひとつである。


ホンブルグ・ハット(homburg hat)
クラウンの中央にクリース(折れ目)がつき、ブリムの縁を絹テープで飾り、全体が巻き上がった感じのドレッシーな帽子のこと。「中折れ帽」。ソフト・ハットのイギリスでの呼び方でもある。ホンブルグはドイツのヘッセン州フランクフルト・アム・マイン近くの帽子の名産地のことである。


ホーン・ボタン(horn button)
動物の角から作られたボタンの総称。


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