紳士服飾大辞典−サ(DICTIONARY_sa_OONISHI)
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さいど(彩度)
色の3要素のひとつ。英語ではクロマchromaといいCの略号を用いる。色の鮮やかさや色の冴えの度合いを示すものである。


サイド・シーム(side seam)
上着、スラックス、コートなどの脇線の縫い目。


サイドバーン(side burns)
「短いほおひげ」のこと。アメリカの俗語「バーンサイド burnsides からこの名がある。これもまた同じ意味である。いわゆるモミアゲはウイスカー whiskers と呼ぶが、ひげの流行から、長いモミアゲのこともサイドバーンと呼ぶのが一般的になっている。


サイド・プロポーション(side proportion)
全体のシルエットを、側面からながめた場合のプロポーション(割合、つり合い)のこと。


サイド・ベンツ(side vents)
背広、上着のベンツ(後ろの割れ目)の一種。両外脇が開いているもの。ヨーロピアン調のものに多く見られるがコンテンポラリー・モデルでは、ごく浅くとられたものがある。深く割られたそれを「ディープ・サイド・ベンツ」という。日本では俗に「剣吊り」と呼ぶ。


サイド・ポケット(side pocket)
上着やスラックスなどの脇ポケットの総称。背広のそれはウエスト・ポケット、ロウアー・ポケットとも呼ばれる。


サイ・レングス(thigh length)
サイは「太もも」のこと。つまり、ネック・ライン(首線)から太ももまでの丈の長さをあらわす。


サウスウエスター(southwester")
防水地で作られ、プリムの後ろが極端に広く下がった形をした帽子。本来、船乗り用の帽子で「しけ帽」とも呼ばれる。


サーキュラー・ニット(circular-knit)
丸編みジャージーの一種。ものの形にあてはめて編まれるもので縫い目がなく、シームレス・ニットとも呼ばれる。サーキュラーは円形の意味。ソックスなどに使われる。またこうした素材をチェブラー・ファブリック tubular fabric と総称する。


サクソニー(saxony)
メリノ種の紡毛で織られたツイードの一種。細番手の紡毛であることからフラノとメルトンの中間的な風合いをもつ。ツイードでは比較的目のつんだもの。最初、ドイツのサクソニー・メリノを原料として作られたため、この名称がうまれた。


サークル・バックル(circle buckle)
四角または長方形のバックルに対する言葉で、円形のバックルのこと。


サー・コート(surcoat)
ジャンパーとショート・コートの中間に位置するデザインと感覚のコート。俗に「ロング・ジャンパー」と呼ばれている。もともとの意味を和解すると「陣羽織」となる。


サージ(sarge)
梳毛糸、または綿糸を使った綾織り地のこと。綾目が斜め45度にはっきり出るのが特徴。「背広はサージに始まりサージに終わる」といわれたように背広地の代表的な生地である。しかし最近ではブレザー、コート、学生服などに使われることが多い。


さしこ(刺し子)
キルティングに似た感じの両面刺しの、日本的な厚地、剣道着や火消しの服装によく見られる。日本の庶民的な素材として、国際的ファッション・ショウにもよく出品され注目を集めている。BR>


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