紳士服飾大辞典−ソ(DICTIONARY_so_OONISHI)
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ぞうがんがら(象眼柄)
象眼細工(金銀などをはめ込んだ美術細工の一種)のような感じにした柄のことでニット・ウエアによく用いられる。はめ込み柄またインターシア・パターンともいう。


そうしょくジーンズ(装飾)
リベットやビーズなどを全面にほどこしたジーンズの総称。ジャケットの背中にリベットで文字やマークを飾ったり、ジーンズの脇線にリベットを並べた単純なものから、カラフルなビーズ、時には宝石などを全体にちりばめた豪華なものまである。後者のタイプはジュエルド・ジーンズ Jeweled jeans とも呼ぶ。


そくしょう(側章)
フォーマル・ウエアのトラウザーズの脇線縫い目にそって飾られる比較的広幅の飾りテープのこと。燕尾服は2本、タキシードは1本と決められ、朱子飾りのシルクやタフタ(木目模様の生地)などから作られる。また、儀礼的な軍服や、パレード用のユニフォームなどに取り入れられているものもいう。


ソシアル(social)
本来「社交的な、社会的な、懇親の」といった意味の言葉だが、正確にはソーシァルと発音する。ソーシァル・ウエアは日本製の英語で、フォーマル・ウエアほど格式ばらないパーティー着、社交服といった意味に用いらている。


ソーシァル・シューズ(social shoes)
フォーマル用より華やかで、ドレッシーな雰囲気をもった靴の総称。


ソックオー・ルック(sock-o look)
1970年代アメリカを中心に流行した、靴下をわざと目立たせる着こなしのこと。Oはゼロの意味ではなく、OFの略。


ソックス(socks)
一般に靴下の総称だが、中でも足首までの短いものについて用いることが多い。丈によってアンクル・レングス、アンクレット、ソクレットなどの種類がある。厳密な意味では、口ゴム付きの短い靴下のことである。


そでぐり(袖刳り)
ア−ム・ホ−ルのこと。


ソフト・ハット(soft hat)
「ソフト・フェルト・ハット」の略称。中折れ帽のことで、もっとも一般的なビジネス・ウエア向きの帽子である。柔らかなフェルトで作られているため、形が自由に変えられるのが特徴。イギリスでは「ホンブルグ」アメリカでは「スナップ・プリム・ハット」と呼ばれることが多い。


そもうチェビオット(梳毛cheviot)
チェビオットは普通、紡毛糸で織られるが、梳毛糸(ウーステッドの項参照)で織ったチェビオットのことを特にこの名で呼ぶ。


そもうツイード(梳毛tweed)
ツイードは紡毛地の代表とされる生地だが、軽い感じを出すために梳毛糸で織られたツイードのことを特にこう呼ぶ。


そもうフラノ(梳毛flannel)
梳毛ツイードと同じように、梳毛糸で織られたフラノのこと。「ウーステッド・フラノ」ともいう。


ソラリゼーション(solarization)
もともとは白黒を反転させる写真処理の技術のことをいう。転じてこうした感覚を生かしたプリントのひとつ。また、タイ・ダイでこのような感覚にしたものも呼んでいる。


ソリッド・カラー(solid color)
ソリッドは「無地」の意味。柄を使わないで単色で仕上げられたものの総称である。


ソンブレロ(sombrero)
ラテン・アメリカ諸国、主にメキシコでかぶられることの多い、クラウンが高く、極端にツバの広い帽子のこと。麦わら、またはフェルトで作られ、メキシコ的な装飾がほどこされることもある。中南米諸国の男性には不可欠といえるほどの一般性をもっている。特にメキシコのそれを「チャロ charro」、アルゼンチンのそれを「ガウチョ gaucho」、チリのそれを「ウワソス huasos」と呼んでいる。


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