紳士服飾大辞典−ト(DICTIONARY_to_OONISHI)
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(toiletries)


トウ・コート(tow coat)
スリー・クォーター・レングスでダブル・ブレステッドの毛足の長いコート。トッグル(浮木型の木片)で前合わせを留める。冬季のスポーツ用に使うものである。これに似たコートにダッフル・コートローデン・コートがある。


トウスピック・トウ(toothpick toe)
靴の爪先型のひとつで、トウスピック(爪楊枝)の名称からわかるように、非常にとがった形のもの。


トウ・ソックス(toe socks)
5本の指型が作られた靴下のこと。普通、靴下は指なしでデザインされているが、これは手袋と同じように指が別々になっている。トウは「爪先」の意味。


ドウボーイ・ジャケット(doughboy jacket)
第一次世界大戦時、アメリカ陸軍の歩兵が着用したミリタリー・ユニフォーム。立衿で両胸と両脇に大型のフラップ&プリーツ・パッチ・ポケットが付きエポーレットが飾られる。ドウボーイは歩兵を意味する俗称である。


トウ・メダリオン(toe medallion)
靴の爪先飾りの一種。穴飾りのこと。ストレート・チップウイング・チップと組み合わせて用いられることが多い。トラディショナル調の靴に多く見られるもの。


トーク(toque)
プリムがまったくなく頭にぴったりフィットする小さな丸帽のこと。多くは女性用であるが、男性用としても毛糸で編まれたものがある。


ドスキン(doeskin)
目のつんだビロードのような光沢をもつ生地のこと。礼服地として使われる「繻子目羅紗」(しゅすめらしゃ)とも呼ばれる。


トラウザ−ズ(trousers)
紳士用ズボンの総称。主にイギリスで使われる言葉だが、一般的にはスーツとして組み合わる場合のスラックスを指す。スラックス、パンツがスポーティーな響きを与えるのに対して、ドレッシーな感じがある。


traditionallook
アメリカ、特にニューヨーク、ボストンなど東部海岸地方の流行スタイルの総称。現代の男の服の中で、はっきりとした着こなしのルールが設けられた、ただひとつのものていうこともできる。全体にスポーティーで、機能的なルックスが特徴とされている。トラディショナルとは「伝統(的)の」の意味である。俗に「トラッド」と呼ばれている。アイビー・リーグ・モデルアメリカン・トラディショナル


トリプル・ストライプ(triple stripe)
「三重縞」のこと。3本のストライプをひとつのグループにして等間隔で並べた縞柄をいう。また、これと同じようにして、格子柄を形成するものは「トリプル・チェック」と呼ぶ。


トリミング(trimming)
衣服類の仕上げに用いる装飾物の総称。ボタン、ファスナーなど一般に「付属」と呼ばれるものからプレード、フリルなど装飾性の強いものまですべて含まれる広い意味のある用語。


トルソー・ライン(torso line)
上着丈を長めにして、全体にスリムな感じを強調したシルエット。


ドルマン・スリーブ(dolman sleexe)
見頃からつながった感じの、ゆったりとした深袖のこと。もともとはトルコ人の着た外套「ドルマン」の袖に似ていたところから、この名称が生まれた。婦人のニット・ウエアによくある。


トレンチ・コ−ト(totrench coat)
「キング・オブ・メンズ・コ−ト」の異名さえ付けられる。もっちも代表的な男のコ−トである。ダブル・ブレストでベルト付きとなっているのが第一の特徴。肩にエポ−・レット、背中のケ−プ型のヨ−ク、ガン・パッチチン・ウォ−マ−などディテ−ル・デザインは複雑に、かつ機能的に取り入れられている。第一次世界大戦中、イギリス陸軍が塹壕(トレンチ)戦用に開発した古事来歴はあまりにも有名。生地は防水加工を利点とするバ−バリ−を使ったものが本物だが、コットン・タイプに加えて、ウ−ルも多用され、色柄的にも変化が多い。「完成された機能の極限がもっとも美しい」とはこのコ−トに最適な言葉である。


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