紳士服飾大辞典−モ(DICTIONARY_mo_OONISHI)
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光沢のある波形や木目模様がついた織物。またそうした模様。ネクタイや夜間のフォーマル・ウエアに多く用いられる。


モカシン(moccasin)
U字型の飾りがついた1枚皮で作られたカジュアルな靴「インディアン・モカシン」がフル・ネームでアメリカ・インディアンが愛用した靴にちなんでいる。


杢糸(もくいと)
ファンシー・ヤーン(意匠撚糸)の一種で異なる色の単糸を2本または3本撚り合わせて作られたもの。使う色糸の数によって3杢、4杢などと呼ばれる。英語ではツイスト・ヤーン twist yarn といい、左撚りをZツイストと呼ぶ。


モザイク・プリント(mosaic print)
着色した石やガラスなどのかけらを床や壁面に張り付けて表現させたモザイクのモチーフをプリントにしたもの。


モス・グリーン(moss green)
苔(こけ)を連想させる緑色の一種。


モスリン(muslin)
欧米では下着やシャツの平織り綿織物を総称的に用いる言葉。日本では、かってメリンスなどと呼ばれた柔らかな薄地織物をいう。


モチーフ(motif)
動機、主旨などの意。柄などをデザインするときにきっかけとされるものをいう。スポーツ・モチーフといえば主題をスポーツにとってデザインされることであり、モチーフ・プリントといえば何かテーマに持ったプリントの意味になる。


モッズ・ルック(mod's look)
1965年から1966年に気違い的に流行した若者の前衛ファッション。ロンドンはカーナビー・ストリートに店を構える、ジョン・ステファンによって生み出され、世界的な流行となった。伝統と格式を誇っていたイギリス社会に、その後爆発的な若者文化が沸き起こる導火線の役割を果たしたともいえる。


モディファイド(modified)
「加減する、修正する」などの意味で、すでに出来上がっている服などに手を加えて新しくすること、また部分的に修正をほどこすことをいう。モディファイド・アイビーなどと使う。


モーニング・カット(morning cut)
アングル・ボトムの俗称で、スラックスの裾を後ろ斜め下へカットしたものをいう。モーニング・コートのトラウザーズがこの型となっている事から呼ばれる。


モ−ニング・コ−ト(morning coat)
昼間の正装として用いられる礼装。本来はフロック・コ−ト、が第一礼装であったが、それに代わって普及している。前裾が大きくカットされ(カッタ−ウエ−)、スリ−・クォタ−・レングスの丈、シングル・ブレステッド一つボタン、衿はピ−クド・ラベル。胸にウエスト・ポケット、ウエスト・シ−ムを特徴とする。ペストは普通、黒の礼服地で作られ、結婚式の場合、花婿がグレ−・フランネルのものを使うこともある。生地は黒のドスキン、カシミアを用いる。日本では礼装の万能着と解釈して、昼間に引き続き夜間も着用することもあるが、本来の意味からも慎まなければならない。なお、イギリスではアスコット競馬場での盛装としてグレ−地のスリ−・ピ−ス・スタイルに仕上げ、グレ−・トップ・ハットをかぶることがある。


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