紳士服飾大辞典−シ(DICTIONARY_si_OONISHI)
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シェープド・ライン(shapedline)
シェープドは「形作られた」ということの意味。全体にボディ・ラインに出来るだけフィットさせて作られた背広のシルエット。フランスのデザイナー、ピエール・カルダンが発表した当時は胸、背中をぴったりフィットさせ、裾をフレアーさせていたが、いまでは全体に密着したシルエットに変化している。


ジオメトリック・パタ−ン(geometric pattern)
「幾何学模様」のこと。ダイヤゴナルヘリンボ−ンといったジャケット向きの比較的単純なものから、ア−ル・デコ調のニット・ウエア−向きの複雑なものまでが含まれる。もっとも応用範囲の広い柄であるともいえよう。


シースルー・ファッション(seethrough fashion)
生地を通して素肌が透かし見えるルックスの総称。主にシャツの分野に多く見られ、レースボイルオーガンジーなどの素材を使ったドレッシーなものが用意されている。


シーチング(sheeting)
本来はシーツ用の生地という意味でこの名がある。粗末なさらし綿布のことをさし、これでごくカジュアルなシャツ、パンツなどが作られる。また、立体裁断で、実際の作業にかかる前に型紙どおりのものめを、これで作ることもいう。


しぼりぞめ(絞り染め)
布地の部分を糸でくくって白地を残す染め方。「しぼり」「タイ・ダイ」ともいう。使用する染料の種類などによって柄の現れ方が異なり、そのため様々な呼び方がある。


ジャケット(jacket)
一般に上着を意味する。特に背広型のそれをいうことが多い。ウエスト・レングスのジャンパ−から、スリ−・クォ−タ−・レングスのコ−トまでジャケットと呼ばれることもあり、その種類と変化も多い。


ジャーマン・コンチネンタル(Germancontinental)
コンチネンタル・モデルのひとつで、ドイツ型のものをいう。全体に保守的なイメージがあり、カチッと決まったスタイルが特徴である。ナチスの軍服などにみられるように、直線的でエレガントな雰囲気を好むのが、ドイツ人の国民性だともいえるだろう。


ジャンパ−(jumper)
ウススト位置の短いジャケットの総称。作業、スポ−ツ、レジャ−と多用されるが、ファッション性を強く持ったのをブルゾンと呼ぶようになっている。


シュ−ティング・コ−ト(shooting coat)
スポ−ツ・ジャケットの一種で射撃や狩猟に用いられるもの。シュ−ティング・ジャケットともいう。ハンティング・ジャケット


シュリンク・レザー(shrink leather)
シュリンクとは「(布などが)縮む、つまる」の意味。表面に細かい縮みジワの出来たなめし革のこと。もちろん「シュリンク加工」をほどこして出来たものである。おしゃれなタウン・シューズなどに使われる。


ショール・カラー(shawl collar)
衿型の一種。俗に「へちま衿」と呼ばれるもので、ショール(肩掛け)のような感じに首元にたれる衿の事。タキシードに多く使われる。


ショッキング・カラー(shocking color)
驚きを感じさせるほどに鮮やかな色の総称。目もさめる色であることから呼ばれる。単に刺激的な色であるというばかりでわなく、これまでまったく服装の色彩に使われなかった色を取り入れる場合にもこう呼ばれることがある。「ショッキング・ピンク」「ショッキング・ブルー」といった使い方。


シングル・ブレステッド(single breasted)
ジャケット、コ−トなどの前の打ち合わせがシングルになっているものの総称、またはそうしたスタイル。一般に「片前」という。この場合の衿型はノッチド・ラベルが使われるのが主である。


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