(fashion jeans) ファッション的な感覚を取り入れたジーンズの総称。ジーンズの形はそのままにして他の素材におきかえたタイプとディテール・デザインをボタンナップ型などファンシーなものにしたタイプがある。
ファティーグ・ルック(fatigue look) ファティーグとは「労働、雑役」などの意味で、ファティーグ・クローズといえば「作業着」のことになる。つまり作業服をファッション・ウエアとした着こなし方、また作業服のイメージで作られたファッション衣料の呼び方でもある。ワーク・ジーンズなどが含まれる。
ブイ・ゾーン(V zone) 背広の衿開き部分をいう。V字形を作っているところから、こう呼ばれる。ドレス・シャツとネクタイが主役となり、地味な背広を着ている男性にとってはここが唯一のお洒落の見せ所となことから、そのファッション表現も重要である。
フィッシャーマンズ・セーター(fisherman's sweater) ケーブル編み、ジグザグ編みなどを特徴とするごく厚手のセーターの総称。北欧、ことにスコットランドやアイルランドの海岸、小島周辺に住む漁夫達が着ていたところからこの名がある。柄の種類が多いのは、漁夫が遭難した場合に彼らの家がすぐわかるようにそれぞれの家の紋がわりにしたからだといわれる。悲しい歴史を秘めながら、現在はアウター・セーターの最たるものとされている。
ヴィ・ネック(V-nek) ネック・ラインのひとつで、首元がV字形にくれているもの。単純な型のほかにクロス・オーバー・Vネック(下部で重なっているもの)、ディープ・Vネック(開きの深いもの)、スモール・Vネック(開きの小さいもので、ハイ・Vネックともいう)などがある。。
フェイド・アウト・ジーンズ(fade-out jeans) フェイド・アウトは「音や映像が自然に消えていく」の意味。インディゴ・ブルーが洗いざらしにされて自然にさめた感じのジーンズをいう。ブリーチド・ジーンズほど白くなく、人工的でないところに新しさがある。ウォッシュ・アウト・ジーンズと同義。
フォークロア・ファッション(forklore fashion) 世界の民俗(族)衣装にアイディアを求めて作られた服装、またはそれの影響をうけた服装、またそれを直接用いた服装などの流行をいう。一般的には「民俗(族)服的なファッション」のこと。
フォワ−ド・ファッション(forwardfashion) 現時点より進んだファッション。またこれからのファッションをリ−ドしていく立場にあるファッションのことをいう。
フ−ド(food) 頭巾(ずきん)のこと。ダッフル・コ−ト、ベンチ・ウォ−マ−など防寒用のコ−トに取り付けられているほか、フ−ド付きのセ−タ−などもある。雨具用のコ−トでは、取り外し可能のデタッチャブル・フ−ドが付いたものもある。
ブラック・スーツ(black suit) 黒の背広の総称だが、特にインフォーマル・ウエア(略礼服)として用いられるドレッシーものをさすことが多い。カシミア、ドスキン、上質のウーステッドなどで仕立てられアクセサリーズをうまく合わせて、昼・夜のかしこまらない礼服として着られる。ピークド・ラベルでシングル・ブレスレット1つボタンといった上着がよく用いられるが、ノッチド・ラベルでシングル・ブレスレット2つボタン型のスリー・ピース・スーツで充分である。ベストを替えたりアクセサリーズを変化させて、さらに用途も広がる。
フラップ・アンド・ボタン・ダウン・ポケット(flap & button down pocket) フラップ(雨ぶた)をさらにボタン留めにしたポケットのこと。スポ−ティ−なディテ−ルのひとつである。
フラップ・ポケット(flap pocket) たれぶた、雨ぶたの付いたポケットのこと。雨蓋かくしともいう。フラップは「ばたばたする、はためく」などの意。
フラノ(flannel) ツイードと並んで紡毛地を代表する織物のこと。平織り地をフェルト仕上げにしている。柔らかく、暖かいタッチが特徴となっている。正しくは「フランネル」という。フラノは後半分を省略した呼び方に「ネル」があり、共にフランネルのことをいう。
ブリーチド・ジーンズ(bleached jeans) ブリーチは「漂白」の意味。インディゴ・ブルーのジーンズを漂白したもの。青みがぬけて、白っぽくなっているのが特徴。もともとジーンズは、くたくたにはきこなして白っぽくなった感覚がうけていたが、これは機械的に最初から白っぽくしているものである。「ブリーチ・アウト・ジーンズ」ともいう。
ブリティッシュ・モデル(Britih model) 英国調の背広型。紳士服の原形ともいえるこのモデルは、上着丈が長くウエストをしぼり裾にフレアーを出している。つまり、シェープド・ラインが基調となり、それにカントリー・ルックの味が加えられている。トラディショナル・ルックの原形もここにある。
ブルゾン(blouson−仏) フランスでいわれるところのジャンパ−。しかし、単なるジャンパ−というより、よりファッショナブル味付けをされたシ−ト・ジャケットといえるだろう。デザイン・バリエ−ションも広く、ジャンパ−の言葉に代わって一般化している。
ブルゾン・ス−ツ(blouson suit) ブルゾンと共地で仕立てたスラックスを組み合わせたス−ツ。
フレンチ・コンチネンタル(Frenchcontinental) フランスの背広型の総称。以前は、肩がドロップ・ショルダー、曲線的なボデーシルエットなど特徴が見られたが、現在では明確な区別がつけられなくなっている。しかし、フランス独特のエレガンス、シックな雰囲気が感じられ、洗練された紳士服ということがいえるだろう。
プレーン・トウ(plain toe) 靴の爪先飾りがまったくないブレーンなもの。
プレーン・ノット(plain knot) ネクタイの結び方のひとつで「一重結び」と呼ばれるもの。もっとも一般的な結び方で、ノット(結び目)が小さくでる。シングル・ノット、フォー・イン・ハンド・ノットともいう。
ブロ−ドクロス(broadcloth) 組織が密なかっちりして柔らかな、光沢を特徴とした平織りコットン地。ポプリンと同義。多くはシャツ地に使用される。また、まったく別の意味で幅広のラシャ地に対してブロ−ド・クロスと呼ぶ場合もある。
フロック・コ−ト(frock coat) 昼間の正礼装として用いられた礼服のこと。ダブル・ブレステッド6つボタン、ひざまでの長い丈、拝絹がかけられたピ−クド・ラベル、胸にウエスト・ポケット、ウエスト・シ−ムを特徴としている。これに黒白の縞ズボンを組合わせる。しかしこの頃では、このコ−トの前裾を切り落として生まれたモ−ニング・コ−トに昼間第一礼装としての価値が認められ、普段は使われることはほとんどない。
フロント・カット(front cut) 背広の前裾カットのことをさし、カッタ−ウエ−・フロント、ラウンディット・フロントなどの種類がある。
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